東松島市実証実験レポート PART3 (2023/6/4)

東松島市にご協力いただいての実証実験もいよいよクライマックス。今年度の防災訓練で実施させていただきました。ここまで2回の実験での修正点をクリアできるか?
梅雨の走りで早くも水害が発生した6月初頭。実施準備の3日から晴天に恵まれ、安心して進めることができました。

爽やかな初夏の空。二日前の豪雨がうそのようです。

今回の実証実験は防災拠点備蓄基地から防災備蓄品のアルファ米を自衛隊輸送車両に積載し、避難所である鳴瀬桜華小学校、赤井南小学校へと移送し、住民の方々に配布して使用完了するまでをIDチェック、管理データ化・共有運用するものです。

*午前9時の災害発生放送、アプリプッシュ警報を合図に訓練開始。

防災基地にて出庫11ケースをチェック。備蓄基地担当者、隊員の方の作業を妨げない6~8mの距離から問題なくスキャン完了し、出発。

画面右の黒いパレット上の11ケースを建屋入り口からスキャン。邪魔せず、速やかに在庫~出庫データを共有。

鳴瀬桜華小学校にて待機していた入庫確認班は、降ろされたケースを即スキャンし、避難所担当の方々を妨げることなく、入庫確認。

荷下ろしから移動開始まで邪魔することなく、瞬時に入庫情報取得。

避難所の体育館に運び込んで、配布開始状況でスキャンし、物資の使用完了を記録して物流管理終了です。赤井南小学校にも輸送車両が到着し、入庫。避難所内に多少の混乱があったようですが、邪魔することなく6mの距離でもしっかりスキャンし、こちらも問題なく完了。

運び込みは関係者の人力です。置き場所が決まったら、スキャン!配布が開始されたら最終スキャン!

●東松島市実証実験の振り返り

*3回目に入るにあたり、RFIDの特性把握と、タグ・リーダー製品による違いの研究を実施。タグ製品については株式会社ゴビ様、株式会社 東北システムズ・サポート様より取り回しも含め、貴重なアドバイスをいただきました。ありがとうございます。

*タグの貼り位置、各機器の起動、電波環境のセッティングなども明快になりました。

*実施して通信環境が途絶されている被災直後から復活するまでは、携帯電話やWi-Fi、電源さえも限定的になります。2次元バーコードやもっと単純にバーコードでの運用でも補完できる体制も必要だと実感しました。電気、通信インフラ業界ほか関係組織との連携もこの 状況を速やかに解決するために進めていきたいと考えます。

関東以北の梅雨入りもいよいよの6月初頭。災害への対応をそして災害ボランティア物資、人材への支援を急がねばとさらに決意は新たです。

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